余計なお世話でしょうが・・

余計なお世話でしょうが、「Winnyを使わないで」安倍官房長官が国民に呼びかけにコメントしてみます。
多くの人が指摘した通り、これがアホくさい(効果が期待できない)呼びかけであることは確かだと思う。でもだからといって他に実行可能で即効性が期待できる対策があるかと言えば、おそらく無い。そういった現状の苦しさ(winnyと情報漏洩の問題が本当に大事な問題かどうかは知りませんが)を受けての焼け石に水覚悟の発言だったのではないかと思う。
問題は道具(この場合はコンピュータを介したネットワーク)の可能性に利用者が追いつけていないことである。例え話は不適切かもしれませんが、あえてすれば誰でも公道をF1で走れるようになってしまっている面が今のネットワーク社会にはあるとはいえるように思う。現実の車社会は、1つの対策として危険な車や危険な運転手を法律で取り締まっています。この発想で行けばP2Pの使用禁止法制定、となるわけですがこれが社会厚生上妥当かどうかといえばおそらく妥当でないでしょう。
今回の場合、問題解決のために最も必要なのは利便性を削ぐ法律ではなく、一般ユーザーのネットワーク知識向上でもなく、ましてやwinnyは使いませんという道徳でも無いと思う。必要なのは無知なユーザーでも使えるシステムなりソフトだと思います。というよりシステムやソフトがまだ未熟だからこそ起きている問題という認識が必要かと。(僕はネットワークセキュリティーの問題は将来的には社会的に許容される程度の規模に縮小すると考えている。例えば今日の交通事故のように)
法律、知識、道徳どれも大事ですが少なくともこの問題に関しては、まずは問題となっている道具そのものの構造を改善することを考えるのが最も効果的だと思います。

結論
放っておけばたいていの問題は解決する。*1

*1:ただし有限時間内の解決は保障しない・・