統計調査

だめなニュースを見つけたので重箱の隅をつついてみます。
小児科医の“疲労度” 深刻
端的に言えば、回答者を無作為抽出する気があまりにも無いのが問題だと思う。
調査票とやらを律儀に返送するひとは小児科医の疲労について関心が高いだろうし、小児科医の疲労について感心が高い小児科医の疲労状態は一般の小児科医の疲労状態とは違うと感覚的には思える。(もちろん調べることはできないけど)回答者数だけを示して回答率を言わないのとかも不審。
そんなデータの取り方をして、全国の労働者を対象に行った(たぶんまあまともな)調査と比較しても全く説得力を感じません。小児科医が他の労働者と比べて過酷な労働条件になり易い環境にあることは間違いないだろうけど、結論に対する反論が起きにくいのをいいことに適当な調査をしているとしたら残念です。
確かに世論調査みたいなものは、完全な無作為抽出をすることが技術的にもコスト的にも厳しいとは思うけど、さすがにこれはもうちょっと頭使ってほしいですね。ていうかわざとか?それはそれで酷いけど。